2004年06月08日

「ヴェロニカ・ゲリン」




とにかく主演のケイト・ブランシェットに圧倒された。憧れるほどの強さと、身近にさえ感じる弱さの両方をもつ主人公。

脅されても殴られても屈せず、書き続ける。自分はこれほどの情熱を仕事に持てるだろうか。情熱とは、プライベートを犠牲にしてただ時間を費やすだけではないことを再認識した。もっと愛情をもって仕事に取り組まねば。

刑事や政治家までも味方につける手腕にも魅かれる。葬儀に自分を脅したギャングが参列するところなど、人間として魅力がある証拠。今もアイルランドの英雄とされる彼女は、仕事人としてだけでなく、女性としても魅力的だったんだろう。

彼女が一度だけ自分の行動に後悔するシーンがある。ずっと強かった彼女が、唯一、弱さをさらけ出す涙と嗚咽に、胸が苦しくなった。強さと弱さのコントラストが嫌というほど際立つ。

ケイト・ブランシェットはこの作品のために、舞台であるダブリンに一ヶ月滞在し、ヴェロニカ・ゲリンの精神に触れたという。きっと、実在のヴェロニカ・ゲリン以上に強く、人間味のある女性が演じられたのだろう。



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posted by hanabi666 at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月07日

「ジャンプ」




女性が強い。主人公・三谷の恋人みはるも、その姉も、最後に三谷をゲットする同僚・鈴ノ木さんも、みんな強い。(そしてやや鼻につく。) いちばん魅力的なのは、恋人の気持ちがつかめず、仕事に行き詰まり、頼りない三谷。原田泰造の演技の評判が良いのも納得。

好きな人のことを、どこまで知っていただろう。向こうは、自分をどこまで知っていただろう。お互いをよく知らないままでいたから、うまくいかなかったんだろう。他人を知るのは難しい。好きになることと知ることが、うまく繋がらない。まだまだ未熟だ。

三谷をゲットする同僚のしたたかさに脱帽。人間、欲しい物はどんな事をしてでも手に入れる強さを持たなければ。しかし、あいにく彼女のような計画性は持ち合わせていないな・・・。

失踪する三谷の恋人・みはるには、やや同情。「どうして私を選んだの?」なんて、世の女性すべてが感じているわけではないだろうが、自分に自信のない時はやっぱり感じる。なぜ私が選ばれたのか。そして、なぜ選ばれなくなったのか。

登場人物の誰もが等身大で、親近感が湧く。みはるの失踪で仕事も自棄になる駄目さ加減も、一度は挫折したものの、部署を変わってバリバリ仕事をこなす立ち直りっぷりも、みはるを(とりあえず)忘れ、鈴ノ木さんを選ぶ思い切りも、思わぬ再会に心揺らぐ往生際の悪さも、三谷のどの行動もリアル。リアルすぎてぞくぞくする。これで「ジャンプ」願望があったりしたら、この映画、やばい。



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posted by hanabi666 at 02:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月04日

「ロスト・イン・トランスレーション」




外国人から見た日本人、というコンセプトの映画は、たいてい変な日本人像が描かれているが、この作品では、それほど奇異な日本人は出ていない。(日本の代表的なトーク番組として、実際に放映されている番組が取り上げられていて、劇場の笑いを誘っていた)
新しく発見したことは、来日した外国人が1人で東京に滞在することが、かなり孤独であるということ。もし自分が海外に1人で滞在すると孤独だろうなと思っていたので、その逆も当然あり。しかし、どうも「外国人は強い」という思い込みがあるため、「一人ぼっちで孤独な外国人」は新鮮だった。
異国の地で1人同士の男女が出会って惹かれ合うという設定は月並みだけれど、プラトニックさ加減は心地よい。主演のスカーレット・ヨハンソンも、普通の20代という感じが好感がもてる。



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posted by hanabi666 at 04:39| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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