2004年08月29日

「ジョゼと虎と魚たち」




あとで原作を読んで、映画の方がいいなと思ったのは初めてだった。(決して原作が面白くないわけではないです。田辺聖子さんの原作も素敵です。)映画としてアレンジが素敵だと思った。

今どきの大学生・恒夫が脳性麻痺で半身不随の少女・ジョゼと出会い、惹かれあい、同棲し、別れるまでの恋愛物語。原作では別れは描かれていないけれど、その別れのシーンが映画としてのアレンジで一番素敵。「別れても女友達として会える女の子もいるが、ジョゼはそうではない。ジョゼとは二度と会うことはないだろう。」と泣き崩れる恒夫。恋愛に傷付く男の子を見て胸がギュッとしたのは初めてのことだった。こんな風に終わってしまう恋愛もあるんだ・・・。

最初は興味本位―というか、おいしいご飯に釣られてジョゼ宅に通い始める恒夫が、だんだんジョゼ本人に惹かれていき、ジョゼも恒夫を憎からず思うようになる。ジョゼが半身不随という点以外は、痴話喧嘩、三角関係、学生生活、就職活動など等ごくありふれたハナシともいえる。近い時期に公開された、これも脳性麻痺の女性の恋愛物語(こちらは前科者の男性が主役)「オアシス」に比べれば「ジョゼ虎はおとぎ話みたい」という批判もありましたが、いいじゃないですか、おとぎ話、素敵です。圧倒的な存在感の主演の2人が、おとぎ話を素敵に彩っています。

主演の2人には敵わないけれど、恋敵役の上野樹里も嫌な女の子っぷりがいい感じです。この秋公開の「スウィング・ガール」も注目。



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2004年08月16日

「地球で最後のふたり」




浅野忠信主演作品を見逃すわけにはいかない、と意気込み過ぎた。悪い癖だ。期待しすぎるのはいけない・・・。潔癖症の青年と自由奔放な女性の心がだんだん寄り添っていく。(と、どこかのレビューに書いてあった。)

非日常的な出来事が起こっているのに、通り過ぎる海岸やごみごみした部屋はしごく日常的。そして散らかり放題のノイ(自由奔放な女性の方)の家が片付いていく様は幻想的。(だって、本が宙いている。)あんまり散らかっているので、きっとこれはケンジ(潔癖症の青年・浅野くん)が片付けるぞ、きっと片付ける、わたしなら片付けたい・・・!主題からはそれますが、あの片付け具合は気持ちイイです。

それにしても浅野くんはなんて凄いんでしょう。奇抜な役も普通な役も、まったく違和感なく演ってしまう。どちらかというと"普通の青年”の方がハマっているというか、観ていてゾッとする。こんな俳優さん、ほかにいないです。他の出演作も楽しみ。



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2004年08月15日

「子猫をお願い」




またマイナーな映画観て・・・と同僚に言われつつ、ユーロスペースへ。あのペ・ドゥナ主演となれば、観ずにはいられまい。

「吠える犬は噛まない」で彼女を知った。まだ幼さの残る彼女が二十歳の役なんて!劇場ロビーに貼り出された雑誌の切り抜きの写真は、ロングヘアで随分大人びた印象だったが(実年齢では1979生・25才なので歳相応というべきか)、作中では以前のあどけなさ全開。高校は卒業して成人になったけれど、"大人”になりきれない少女だった。

二十歳の頃はなにを思っていただろう。ちょうど学生やっていて、遊びまくるでもなくたいしてバイトもせず(もちろんすごく勉学に励むわけでもなく)、ぼーっと過ごしていた。あどけなさ残るペ・ドゥナの方がよっぽど悩み多き人生を送っている。

卒業してもずっと友達、なんてありえない。進む道は人それぞれ。環境が変われば考え方も変わる。会えば「ぜんぜん変わらんなあ」と言い合うけれど、それは見た目だけのハナシ。それぞれ別の世界を持っている。ずっと寄り添うだけが友達ではないという事にいつか気付く。たまにしか会わなくても、自分のことを本気で考えてくれる、本気で怒ってくれる友達を大切にしたい。



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2004年08月02日

「69 sixty nine」




今日は映画の日。観たい作品は前売券を買っている。それを1,000円で鑑賞できるこの日に、みすみす使うことはない。さて、何を観ようか・・・、そうだ、妻夫木くんだ。

村上龍原作、クドカン脚本、李監督、妻夫木聡・安藤政信主演と華々しいラインナップだっただけに、天邪鬼のわたしはあまり期待していなかった。(前評判が高いとそれだけ期待し、期待が大きすぎると落ち込むことが多い。)1,000円だし、そろそろ次の作品に変わる時期だし・・・妻夫木くん以外のファクターにはそれ程興味がなかったことが逆に良かった。そう、清々しい気分になったのだ。

映画の醍醐味の一つは、登場人物と同化することではないだろうか。怒ったり泣いたり笑ったり、登場人物に自分を投影して感情を解放する。早いハナシ、「その気になる」んだ。自分が今までにしなかったこと、これからもしないであろうことを主人公が演っている。それを観て疑似体験する。自分だったらこうするとかこう考えるとか、難しいこと抜きにして、彼らの隣にいるつもりになる。

学生運動なんて知らないけれど、大声で笑ったり走ったり怒ったり悩んだり歌ったり誰かを好きになったり・・・っていうのはわたしの世代でも共通項。でも自分とはちょっと(いや、かなり)違ったことを"した”気になれる、そんな作品でした。

気付いた事がひとつ。妻夫木くんのいいところは妙に色気があるところだと思っていましたが、もう一つありました。あの屈託のない笑顔・・・というか、好きな女子を目前にした時の満面の笑み。そういえば「Jam Films」でも、校庭のブルマをカウントしながら、あるいは廊下で近づいてくるブルマに対して、あふれんばかりの笑みを湛えていました。彼の世評の「さわやか」とはかけ離れていますが、そんな「満面の笑み」が気に入っております。



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posted by hanabi666 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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