2004年09月21日

「茶の味」




「鮫肌男と桃尻女」の衝撃とはうってかわって、家族への愛情に満ち溢れていた。

"石井監督らしいくだらなさは健在”という記事の通り、我修院さんがキメています。
キメたままで終わるのかと思いきや、彼が家族への愛を語ります。
とてもあったかい眼差しで。
歌って踊るただのオジイではなかった。
どの登場人物もわりと等分に地位を確立しているけれど、やはり彼が抜きん出ている。
くだらなさと優しさの両方が混じり合った、不思議なオジイでした。

個人的に気に入ったのはやはり浅野君です。
元彼と元カノの微妙な距離感。
話したいのに相手の目をまっすぐ見れないもどかしさ。
頑張って頑張って、ようやく握手して。
握手までの道のり、長かったな。
別れた恋人にあんなふうに会いに行けるなんてちょっとうらやましい。

そして色濃い出演者に負けないたくさんの自然。
気がつくと聞こえる小鳥のさえずり。
満開の桜。
青々とした山。
川の流れ。
草むら。
驟雨。
"日本の四季”なんて大げさな感じではなく、自然にそこにあるという感じの自然。
決して嫌味でない。
ありふれた家庭(でも全然普通じゃない人たち)とシンクロするような自然です。

奇抜な人たちををありふれた家族にしてしまう石井監督は、やっぱりすごい。


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posted by hanabi666 at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月20日

「モナリザ・スマイル」




勇気が出ます。
女性にはぜひ観て欲しい。
まだ10代の若者にも、きっと人生の岐路に立つであろう20代にも、迷いも楽しみも多い30代にも、もしかしたら落ち着いている40代にも、もちろんそれ以上の年代の方にも。

キャリアを追求するより、結婚して家庭を守ることが美徳とされた時代。
1950年代、はるか昔のことのようだけれど、きっと今も根付いている精神。
東京にいると感じないけれど、田舎ではきっと今も同じ。

能力があっても自分のために生かそうとしない生徒。
女は家庭に入って何ぼという母親。
男性からの求婚を待つだけの生徒。
キャリアを追求する女性を見下し、攻撃する生徒。
伝統を重んじ、リベラルな思想を持ち込むまいと必死の学校経営者。
クラシカルな衣装と場面設定で、50年代の昔話に見せているけれど、現代でもタイシテ変わっていないんじゃない?

「100年前は女性が大学に行くなど考えられなかった。それと比べてみれば(結構な進歩)。」
それに比べたら、50年しか経っていないとはいえ、女性が家庭に入ることは未だに美徳のように感じる。
そうすることが好きな人はそうすればいい。
そうでない人もいるってことを、そろそろ理解してほしい。

周りの圧力に屈せず、妥協せず、自分の意志を貫くこと。
たいした圧力があるわけではないけれど、世間体や雰囲気に呑まれないで、妥協せずにいきたい。

ジュリア・ロバーツももちろん素敵ですが、生徒達も魅力的でした。
自分の意志をもって行動する人間には、とても目力がある。
元気が欲しい時、投げやりになっている時、迷った時にもう一度観たい作品です。


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posted by hanabi666 at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月12日

「花とアリス」




タイトルが主人公たちの名前とは意外でした。
しかも、花はともかくとしてアリスの本名は有栖川徹子・・・。
てつこかよぉ。

景色がすごく印象的な作品です。
花とアリスが先輩を見にいく冬のプラットホーム、吐く息の白さから寒さが伝わってくる。
アリスと先輩がデートする公園の緑、一緒に森林浴している気分。
花とアリスが喧嘩する(喧嘩じゃなかったっけ?)ドシャ降りの雨のシーンや、
花とアリスと先輩が海に行くバスを降りた時の抜けるような青空。
アリスの家の散らかりようですら、1枚の絵のように様になってしまう。

こんなに日常が印象的なシーンに彩られるなんてあり得ない、と嫉妬してしまう。

もちろん、景色だけでなくお話も素敵です。
頭をぶつけて少し気を失っただけの先輩に、自分が彼女だなんてウソをついて
強引に恋人になる花。
疑いつつもとりあえず信じてみる先輩。
ボロ出しまくりでもすごい機転で回避、先輩を好きという自分の気持ちに
まっすぐに突っ走る花。
鈴木杏の"一生懸命”があの大きな目からひしひしと伝わってきます。
人を好きになるって、すごいパワーだ。
ウソも方便・・・いや、最後はウソからでた真、ハッピーエンド。

アリスの母・相田祥子やその恋人・阿部寛、アリスがオーディションを受ける雑誌の
編集者・広末涼子、カメラマン・大沢たかおetc、「ラヂオの時間」バリの
特別出演者たちも話題の一つなのでしょう。
(わたしはあんまり好きではないですが)


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posted by hanabi666 at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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