2005年05月28日

「村の写真集」




藤竜也が好きで観に行ったのですが、良いイミで期待を裏切られました。
今年のベスト1映画に出会ってしまいました。

寡黙でちょっと癖のある父親と、父親のことがわからない今時の息子。
最初ははるかに距離のあった二人が、共同作業を通じて、互いの溝を埋めていきます。
周囲の人々から父の話を聞き、今まで自分は父親のことを何も知らなかったと気付く。
自分の気持ちを外に出さないために家族は気付かれなかったけれど、
離れていった子供たちと最初に歩み寄ろうとしていたのは父親でした。

頑固で昔気質で、デジカメの事を「電子カメラ」なんて言ってしまう。
でも、写真を撮ることについては、一本の芯がピーンと通っている。
みんなからの信頼が厚い様子も、「彼はね・・・」と語る人々の様子からわかります。

「頑固者の父を体現した藤竜也の存在感が際立つ」とぴあの作品紹介にありましたが、
まさにその通り。
あんなにしゃべらないのに、その姿からは厳しさも優しさも感じ取ることができます。

「親子愛」の描写にヨワイ私は、途中から涙が止まりませんでした。
(一旦緩んだ涙腺は、修復不可能だった)

上映館は一ヶ所だけ、しかも東京都写真美術館ホールというマイナーぶり。
タイトルすらあまり知られていないと思いますが、とても素敵な作品です。
早くDVD化されて、皆さんに観てもらいたいです。

ちなみに、話のキーとなる写真も、どれも素敵なものばかりでした。
写真家・立木義浩さんの監修だそうです。




*楽天レンタルで「村の写真集」を借りよう


posted by hanabi666 at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月14日

「フレンチなしあわせのみつけ方」




パートナーがいるって素敵なことだなぁ。
夫が浮気してそうだと薄々感じてしまい、旅に出てしまうくらい悩んでも、
絶えず怒鳴り合いの喧嘩をしていても、
自分の気持ちを全部ぶつけられる相手がいるって、しあわせなことだと思いました。

そして、これは私のひがみですが、フランス人は何をしてもお洒落。
夫婦喧嘩(というよりじゃれ合い)で、お互いにいろんなものをかけ合うシーン。
ケチャップ、マヨネーズ、小麦粉、卵・・・。
バラエティ番組でケーキを顔面にぶつけているどころではない様相で、
顔だけでなく部屋や廊下の壁まで彩られて(?!)いくのですが、ちっとも汚らしくない。
この映画の中の、好きなシーンの一つです。

出演する俳優さんたちも、それぞれに個性的。
いうまでもなくシャルロットと実生活でも夫婦であるイヴァン(この映画の監督)。
息子役の少年は、彼女たちの実の息子らしいです。

シャルロットがときめく男性役で大物ハリウッド俳優がゲスト出演(?)していますが、
それよりも気になったのは、夫の愛人役の女性と、友人役で独身貴族の男性。
とてもきれいで、泣いたり怒ったり苦悩する姿が魅力的な愛人役の女性、
なんていう女優さんだろうと思っていたら、監督がスカウトした素人だそう。
また、友人役の俳優さんも渋くて素敵だなと思っていたら、
俳優業を退き、現在は青果卸業を営んでいるそうです。

でもやっぱり、監督は妻であるシャルロットを一番魅力的に撮っています。
シャルロット夫妻の家に招待され、食後の後片付けは女性陣におまかせし、
デッキチェアでくつろぐ男たちに、かわるがわる声をかける妻たちの様子で
その違いは明らかです。
「急に会話を止めなくてもいいじゃない」と嫌味を言う友人の妻。
「後片付けは女だけがするわけ?」と毒づく、もう1人の友人の妻。
「ケーキ食べる?」と微笑みかけるシャルロット。
・・・シャルロット圧勝!

夫は浮気を止めるわけでもなく、妻も見ず知らずの男性にときめく。
男女の問題がすべて解決するわけではなく、結局人間って気が多いのね、という
エンディングですが、それが現実かも。
それでもやっぱり、夫婦って素敵だなと思ってしまう。
まんまと監督の罠にはまってしまったようです・・・。


*楽天レンタルで「フレンチなしあわせのみつけ方」を借りよう


posted by hanabi666 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

「ウィスキー」




この映画の監督のことを「南米のアキ・カウリスマキ」と喩えた雑誌がありましたが、
まさにその通りかもしれない。
昨年の話題作「過去のない男」byカウリスマキの時もそうであったように、
最初の3分の1くらい、ぐっすり・・・眠ってしまったのです。(反省)
なので、私にはこの作品についてとやかく述べる資格はありません。

yahooのレビューなどみていると評判が良いので、とても良い作品なのだと思います。
東京国際映画祭では主演女優賞、
カンヌ国際映画祭ではオリジナル視点・国際批評家連名賞を受賞したそうなので、
世界的にも評価の高い作品のようです。

熟年の兄弟&兄の工場で働く女性の間の、
ちょっとした見栄や小さな嘘、共感、思いやり等等、
誰も口には出さないけれど、表情や行動で随所に表れる感情の揺れ。
オトナのお話。
ストーリーも俳優さんたちも、はっきりいって地味です。
でもそれがいいんだろうな。

兄も弟も靴下工場を経営していて、とても素敵な靴下が登場するのですが、
日本製のものが使われているようです。"協力”に「靴下屋」とありましたので。


*公式ホームページ
*楽天レンタルで「ウィスキー」を借りよう


posted by hanabi666 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

「英語完全征服」




あー楽しかった、観終わったあと、純粋にそう思いました。

サクセスストーリーは大好きだけれど、
それがビジネスとか恋愛とかいう抽象的なものでなく、
楽器とかスポーツとか、目に見えて上達が分かる内容だとポイント高し。
さらに自分が苦手な分野だと尚高し。
(たいていは苦手分野なので、たいていのポイントは高いのだが。)

この作品も目には見えないけれど、「英会話」という分かり易いテーマで、
かつ苦手分野だったため高得点。

主人公の女の子はいつも眼鏡で、冴えない格好をしているけれど、
あの女優さんは絶対美人だと思います。他の作品も観てみたい。
(スレンダーで背が高いから、モデル出身かな・・・と思いましたが、
どうやら最初から純粋な女優さんだったようです。)

きっと最後には英語もバリバリで、恋もゲットして、
みにくいアヒルの子のように、白鳥に生まれ変わるんだろうな・・・、
という期待はやや外れましたが、
親子愛もちょっと絡んできたり、アニメも効果的に挿入されていたりして、
とにかく楽しめました。


*公式ホームページ
*楽天レンタルで「英語完全征服」を借りよう


posted by hanabi666 at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月07日

「サマリア」




キム・ギドク監督の作品を初めて観ました。
韓国映画界の異端児と言われているそうですが、分かるような気がします。
ただスキャンダラスなだけではない。
韓国の女の子事情も反映しているし、
3部構成のストーリーにもその各タイトルにも意味があるし、
見終わったあと随分考えさせられるし・・・。

第1部が、援助交際をする女子高生の話で始まるので、
現代社会の問題を取り上げたドラマかと思いきや、
第3部は父と娘の関係がフォーカスされていて、
いつの間にか親子愛がテーマになっていました。
娘の援助交際を知ってしまった父親の切ないこと・・・。

女子高生2人がメインの第1部と違い、
父娘がメインの第3部は、少ない会話の中でお互いの存在を確かめあい、
自分の行動を考察し・・・。
会話が少ないことで、切なさ、やるせなさがますます強調されます。

とてもメッセージ性の強いストーリーなので、それを受け止めるエネルギーのある時に
観ることをオススメします。


*公式サイト
*楽天レンタルで「サマリア」を借りよう


posted by hanabi666 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。