2005年09月26日

「七人の弔」




子供を虐待している親と、虐待されている子供。
親は子供の臓器を売って一儲けしようと企み、子供を誘ってキャンプに参加する。
・・・どんな結末なんだ?

土壇場で子供はやっぱり可愛いって気付いて、お涙頂戴、感動の結末。
いや、それでは面白くない。
「才人ダンカンが送り届ける、まったく新しいファミリー映画」とあるから、
普通の終わり方はしないだろう。
無事、子供の臓器を売っちゃいました、ってシュールな結末もありか。
などと想像を膨らませながら楽しむことができました。

子供はたくましい。

ユーモアに気を取られて軽視してしまいがちだったけれど、(私だけ?)
「虐待」の問題がこの映画の柱(のはず)。
いちばんリアルだったのは、虐待が代々受け継がれる可能性をもつこと。
自分も虐待を受けた経験のある親が、同じように子供を虐待してしまう。
そうすると、この子も親になった時・・・。
そうならないように、彼の代で断ち切って欲しい。

つくづく、自分は幸せな親子関係にあると感じました。


七人の弔@映画生活
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2005年09月23日

「アバウト・ラブ/関於愛<クワァンユーアイ>」



※日中合作

お互いの気持ちが通じそうで通じない、微妙な状態。
恋愛で一番ドキドキする瞬間ではないだろうか。
でも、そんなことは後から思い返した時に感じることで、
その真っ只中にいる時はそんな余裕もなく、
相手に気持ちが通じない自分はなんて不幸なんだろう、
早く伝えたい、いや、相手の方が気付いてくれないかしら、なんて妄想したり。

留学生との交流という、誰にでもあるわけではない設定。
でも、そんなドキドキの瞬間は誰もが経験しているからか、
不自然な感じはなく、すっと入ってきました。

言葉は完全に通じなくても、気持ちはちょっとずつ通じていく。
ロマンティックなお話でした。
特に1話目は、2人が言葉を交わしたのはラストシーンだけのような・・・。
主演の伊東三咲なんて殆ど言葉を発していなかったです。
それでも気持ちが通じていくなんて、ある意味恐い・・・。

個人的にはドキドキ感満載の2話目がお気に入りです。
女の子の自分勝手さ加減が「なんだよ」と思いつつも分かる気がするし、
加瀬亮もいい感じ。(これから注目)
あの「藍色夏恋」と同じイー・ツーイェン監督でした。

監督が3作別々なので、独立した別々の短編かと思っていたら、
登場人物が直接対面することはないけれど、
少しずついろんなところで繋がっている。そんな発見も楽しめました。

東京篇のチェン・ボーリン、これから人気が出そうな俳優さんと思ったら、
「藍色夏恋」の、あの爽やか青年でした。


アバウト・ラブ/関於愛(クワァンユーアイ)@映画生活
公式サイト
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2005年09月07日

「ヴェラ・ドレイク」



※イギリス・フランス・ニュージーランド合作

ヴェラを演じたイメルダ・スタウントンが絶賛されている。
華やかさとは縁遠く、小柄な女性ですが、とても力強さがあります。
自分のしたことは、法は犯しているけれど、人は傷つけていない。
望まない妊娠をしてしまったお嬢さんを助けただけ、という信念がうかがえます。
最後まで、自分の行いを「Abortion(堕胎)」とは言いませんでした。

後悔するのは、自分が逮捕されることで家族に迷惑をかけてしまったこと。
沈痛な面持ちは、その罪悪感からくるものと思います。
家族も親戚も、隣人までも愛する。
そして愛しているからこそ、迷惑をかけることに耐えられない。

キーパーソンは、そんな「黄金の心を持つ」彼女をどこまでも信じ、愛する夫。
逮捕された彼女を「家族の恥だ」と罵る息子に、「それは違う」と一蹴します。
劇中では、ヴェラの投獄後のエピソードは描かれず、
家族が再生するか否かは観客の想像に任される。
明るい未来を想像させる演出はなく、
ラストシーンでは、テーブルを囲む家族は無言のまま。
打ちひしがれた姿で映画は終わります。
唐突なラストに一瞬戸惑ったけれど、彼等は立ち直るだろうと予感しました。
妻を信じる夫の強い愛情は、きっと家族を再生させる力を持つ。

しかし、家族の誰かが信念に基づいて法を犯したとき、
私は無条件に許すことができるだろうか。
私が法を犯したとき、家族は私を許すだろうか。
なかなかヘビーな問いかけだ。


ヴェラ・ドレイク@映画生活
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posted by hanabi666 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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