2009年10月19日

「きみがぼくを見つけた日」

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もしダンナさまが「時の旅人」だったら、ダンナさまを愛し続けることなんてできるでしょうか。

主人公クレア(レイチェル・マクアダムス)は、愛する人が「時の旅人」で、そばにいてほしいときに時を旅してしまうダンナさまをうらめしく思いつつも、衝突はしながらも、それでもけなげに愛し続けます。

何と言っても6歳のときから想い続けているのだから、筋金入りの愛情です。

その辺りがわたしとは違うのですが、それでもダンナさまがある日突然タイムワープしてしまうなんて。
しかも、結構、肝心なときにいない。

いくら愛していても、それはちょっと耐えられないかな。
きっと悲しくて、寂しくて、そんなダンナさまの運命がうらめしくて、とてもじゃないけれど一緒にはいられないような気がします。

だから、クレアわたしから見ると妻の鏡ですね。
何があってもダンナさまを思い続けるのですから。

”「ゴースト/ニューヨークの幻」以来、最もロマンチックな映画”という評価は、そういうところからくるのでしょう。

だとしたら、わたし、ロマンチックな映画は向いてないのかもしれません。

実はこの「ゴースト/ニューヨークの幻」、ものすごく話題作で、今でも感動作と評され、(きっと)万人が観ている映画であるにもかかわらず、つい最近まで観たことがなかったんです。
ロマコメは結構好きなのですが、スタンダードな恋愛ものはあまり興味がないというか。
ダンナさまが「絶対、感動するから」と超オススメだったので、まあ一度ぐらい観てもいいかなと思って観たのですが、

・・・。



いや、別に感動しないわけではないんですけど、愛する人がゴーストになって守ってくれるって・・・。

駄目駄目、女の子はこういう映画にジーンときて、こういう映画を「素敵!」と思うんだわ、きっと。

まあ、人それぞれですね。



「きみがぼくを見つけた日」公式サイト
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2009年09月14日

「私の中のあなた」

試写会行ってきました。

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”物語は最も衝撃的で、最も優しい結末へとつながっていく”

衝撃的というのはよくある話だけれど、優しい結末ってよく分からん。
そんな疑問を持ったわたしに、この映画は本当に最も優しい結末を届けてくれました。

娘を死なせたくないという母親の思い、
死期が近づく娘を思う父親の思い、
姉を思う妹の思い、
妹を思う兄の思い、
そして家族みんなを思う少女の思い。

どの人物の思いもそれぞれが納得できるものであり、
否定することなどできません。

特に子を持つお母さんにとっては、
周囲を顧みず娘の延命に取り組むキャメロン・ディアス演じる母親に
共感する人も多いのではないでしょうか。

子どものいないわたしでも、もし自分の子が余命幾ばくもないと知ったら・・・。

想像するだけで悲しくて絶望にうちひしがれそうだけど、
その運命に強く立ち向かうならばこの母親同様、
ほかの家族をどれだけ犠牲にしても娘を守り抜こうとするかもしれない。

でも白血病の娘も大事な子どもであるのと同様、
ほかの二人の子どもも大事な子ども。
そんなにないがしろにしていいのだろうか。

でもでも、少しでも助かる可能性があるならば、
多少の犠牲を払っても娘を助けたい。

どれだけ考えても堂々巡りの、この母親の気持ちは、
母親になったことのないわたしにも重い課題を突きつけます。


もし自分の兄弟・姉妹が白血病にかかったら?

主人公アナのように、白血病の姉を心から慕い、
思いやることができるだろうか。
大人顔負けの介護を進んで買って出るだろうか。

そしてもし自分が白血病にかかったら?

生きることにとことん執着しないだろうか。
家族を犠牲にしても生きたいと思わないだろうか。
いや、その前にもっとへこんで、生きる希望を早々に失ってしまうかもしれない。

へこむ人間に生きる希望を与え、励ますことは決して悪いことではない。
多少それが押しつけがましかったとしても、
病魔と闘うために、ときには有効な手段だろう。

しかし、励まさせることがかえってプレッシャーになることもあるんだ。
そのプレッシャーに押しつぶされそうになって、
そこから開放してほしいと思うこともあるかもしれない。

病気を抱える本人の気持ちは、きっと本人にしか分からない。

どうやって自分の気持ちを家族に伝えるかよりも、
どうやって家族の気持ちを受け止めるかの方が難しいのかもしれない。

ときにはぶつかり合うことも必要だけれど、
相手を傷付けないように自分の気持ちを伝えることができたら。

そんな思いやりが、この作品を最も優しい結末へとつないでいきます。


長女のドナーとして使うためにもう一人子どもをつくろうという考え方自体、
ちょっとどうかと思うけれど、
そんなことはどうでもよくなってしまうぐらい”優しい結末”に揺さぶられました。

家族っていいなあ、と感じる作品です。



そしてこ映画、
”全米の涙を絞り、かつてないほど泣けることを約束したベストセラーが、遂に映画化!”
だそうです。

泣けます。
必ず泣けると思います。
試写会場でもあちこちからすすり泣きが聞こえてきました。
だからハンカチを用意して観てください。


「私の中のあなた」公式サイト
*原作本「わたしのなかのあなた」
映画『私の中のあなた』オリジナル・サウンドトラック/サントラ[CD](2009年10月07日発売)

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2009年07月28日

「そんな彼なら捨てちゃえば?」

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原題は「彼はあなたに興味がない」だそうです。
原題の方が内容に合っているような気もしますが、
直訳だと愛想がないんでしょうね。

”ガールズ・トーク・ムービー”というだけあって、
雑誌の恋愛コーナーがそのまま映画になったような感じです。

「彼はあなたのことが好きだから、あなたにちょっかいを出すのよ」
ここから女の子の勘違いはスタートするということで、
女子たちの勘違いを男子の目線で次々と突き崩していきます。

あんなラブラブなカップルも、こんな幸せな結婚をした夫婦もすべては例外で、
そんなメデタイことは普通はないんだよといいつつ、
最後はやっぱり自分もハッピーになってしまう。

もちろん”例外的”に。

この映画を観て、たくさんの女子が「自分もいつかはハッピーになれるんだわ」
と妄想にふけるのでしょう。
男子の目線をふんだんに取れ入れていても、やっぱり”ガールズ・トーク・ムービー”。
女の子のための映画です。


*「そんな彼なら捨てちゃえば?」公式サイト

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2009年05月02日

「路上のソリスト」

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「アリー・myラブ (4th Season)」以来、
すっかりロバート・ダウニー・Jr.のファンになってしまいまして。

「チャーリー」「レス・ザン・ゼロ」等ほかの出演作も観ましたが、
やっぱり「アリー」のロバート・ダウニー・Jr.が一番だなあ、
なんて。

麻薬事件でしばらく見かけませんでしたが、
復帰後は意欲的に映画に出演していて、
やっと出てきた〜と喜んでおりました。

「路上のソリスト」のコラムニスト役もよかったです!
ジュリアードに入ったにもかかわらず病気のために中退し、
ホームレスになってしまった男性(ジェイミー・フォックス)。

彼と出会い、彼の才能を埋もれさせまいと奔走する姿、
彼と何とか心を通わせようとする姿ももちろん胸を打たれますが、
ロバート・ダウニー・Jr.のユーモラスな部分が
この作品のスパイスになっていると思います。
真面目な顔してチャーミングなロバート・ダウニー・Jr.は最高です。

ずば抜けた音楽の才能を持ちながら、
家族も学校も捨ててホームレスの道を選んだ男性。
音楽さえあれば住むところも必要なしという一途さ。

その人にとって何が一番大切かは人それぞれなのに、
人は自分の価値観を他人に押し付けてしまいがちです。
コラムニストも最初はそうでした。
住むところを与え、病気の治療を受けさせようとし、
有名音楽家の指導を受けさせ、リサイタルを開きます。
悪気はありません。
それがすべて彼のためになると信じているのです。

しかし、実際は違いました。
彼はリサイタル会場から逃げ出します。
治療も拒否します。

ほかの人にとって大切なことでも、
その人にとっては重荷だったり必要ではないこともあるのです。
価値観の相違とよく言いますが、
まさにそんなメッセージを投げかけられました。

実は観おわった後、
この作品が何をいいたいのかいまいち分かりませんでした。

ホームレスの音楽家は音楽だけを信じていて、
家族も住まいも捨てたけれど音楽があれば生きていける。
離婚していまいち張りのない生活を送っているコラムニストは
音楽家と出会い、彼を助けようとする。
最初は興味本位で近づいたけれど、
そのうち心が通じてしまって本気で彼の力になろうとする。

人生、何か一つでも信ずるものがあると幸せ?
他人と心が通じることは素晴らしい?
人のために一生懸命になることは気高い?

いろいろ考えましたが、よく分からなかったのです。
音楽があれば何も要らないのは分かった。
定住するよりホームレスをしている方が楽だというのも、
何となくだけど分からないでもない。
で?

・・・私は自分と違う価値観を
受け入れようとしていなかっただけのようです。
自分と違う考え方に違和感があり、拒んでいたみたいです。
今まで何度も価値観の違う人とぶつかり合い、
他人に自分の価値観を押し付けるなと言ってきたのに、
このザマです。

ほんとはそんなに難しい作品ではないのかもしれませんが、
1週間たってようやくしっくりきました。

あと、一つ難点だったのは
統合失調症の音楽家を演じたジェイミー・フォックスが
早口すぎて字幕の文字に追いつけなかったこと。
英語が分かればもっとリアルに
ジェイミー・フォックスの演技を感じられたのに、
とつくづく思いました。

音楽のことはまったく分かりませんが、
音楽家が30年ぶりに手にしたチェロを演奏するシーンは
ちょっと鳥肌が立ちました。
全編が音楽であふれているので、
サントラも素敵なのではないでしょうか。



posted by hanabi666 at 15:58| Comment(0) | TrackBack(2) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月12日

「バイバイ、ママ」




ケヴィン・ベーコン初監督作品とあらば、見逃せまい。
クリント・イーストウッドやメル・ギブソンに勝るとも劣らない才能、
と賞賛されています。
日本でも津川雅彦さんが「マキノ雅彦」として監督した作品が公開され、
俳優さんの監督デビューが続きますね。



親が不仲だと子供の教育に良くない、両親は仲良くあるべきだ、
なんて思っていましたが、
何事も行き過ぎは良くないようです。

この映画の主人公(監督の奥さんだそうです)、
両親が仲が良すぎて自分(子供)に愛情を注がなかったため、
大きくなって子供を産んだら、自分は子供を一番大事にしようと決心します。

何事も、行き過ぎは良くないのに、
子供を愛して愛して愛して、底なしに愛します。

最初のうちは子供も彼女の愛情にこたえますが、
自我が芽生えてくると、世間とのズレを感じ始めます。
近所の同い年の子供はスクールバスで学校に行くのに、
自分はずっとお母さんと一緒に家にいる。
自分も学校に行きたい!

好奇心旺盛な子供としては当然の欲求なのに、
彼女は受け入れられない。
子供は自分が面倒を見る−と学校から連れ出す始末。
第一次子離れ時期に、早くもつまずいてしまいました。
やはり、少女時代に親からの愛情が足りなかったせいで、
精神的に何かが欠落してしまったのでしょう。

自分と同じ孤独は味合わせまいと子供に愛を注いだはいいけれど、
行き過ぎた愛情は子供を駄目にする、ということに気付かなかったようです。

最後は子供が中学生くらい(?)のシーンで締められていました。
一見普通(ややマザコン?)に見えましたが、
彼はどんな親になるのでしょう。
こういうことは親子代々受け継がれそうな気もするので、
また別のヤバイ方向に・・・?

一つ疑問なのは、キーマンとして出てくるサンドラ・ブロック。
彼女の役が何を象徴しているのか、実はよくわからなかったです・・・。



自分自身、親を反面教師にして生きてきた部分もあるので、
意識しすぎると却って良くないのだろうなあ、としみじみ。
次のケヴィン・ベーコン監督作品も観てみたいと思わせる作品でした。
それにしても、久々のアメリカ映画だった。


公式サイト
バイバイ、ママ@映画生活
posted by hanabi666 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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