2006年05月24日

「恋するトマト」




なんだか、濃密な時間を過ごしたような気がします。
主演の大地康雄さんをはじめとする濃いキャラクターに起因するのか、
ストーリーに起因するのか、両方のような気もしますが、
とにかく中身の詰まった映画です。
制作総指揮をされた大地さんの「構想10年」作品とのこと、
頷けます。


いわゆる婚期を逃した農家の跡取り息子が、
なんとか嫁をもらおうと奔走し、
いろいろあってフィリピンで一文無しになり、
縁あって人身売買で稼ぎまくるも農業への情熱が捨てられず、
日本に戻って再び農業に従事する。

後継者不足に悩む日本の農家やフィリピンの就職事情などなど、
これ一本で一学期分の道徳の時間の教材になりそうなくらい社会問題山積みの、
そしてちゃんと恋愛も絡んだ大人のための映画です。


印象的だったのは、タイトルにもなった「トマト」です。
フィリピンのトマトは日本のそれよりサイズが小さく、
柔らかいため取り寄せるのも難しい。
それをフィリピンで耕作しようとするのですから、
国政顔負けの途上国支援です。

まあ、農業の重要性とか、農家の嫁不足について語ったところで、
農家の嫁に行く気があるのかと自問しても答えは「ノー」なので、
言うことにまったく説得力がないですけれど。


公式情報
恋するトマト/クマインカナバー@映画生活
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2006年05月14日

「Breath Less ブレス・レス」




筒井くん、すごく喋ってます。
饒舌です。

勝手に想像するに、普段の筒井くんは無口な方だと思う。
父親(本田博太郎)とのかけあいのように、
ボソボソっと話す人だと思う。
(あの掛けあいはよかった。そこらの漫才より面白い。)
なので、そのギャップが面白い。


言葉だけでは肝心なところに届かない、
本当の気持ちは伝わらないかもしれない、とわかっていながら、
少しでも伝えるために、そして何も言わずに後悔するよりは・・・、
と、言葉を発しまくる徹(筒井くん)。

そう、言わないで後悔するくらいなら、言ってしまった方がいいです。
特に、愛の告白はしておいた方がいいです。
片思いしている自分が好き、なんて女子中学生は別ですが。

結果はどうあれ、言わずに後悔することほどしょーもないことはない。


一目惚れされて、ところ構わずつきまとわれて、
付き合っている人との食事にまで割り込まれて、
何もないのに彼氏からは怪しまれて。
徹の行動は、一途と言えば一途だけれど、普通は結構迷惑な話です。

ですが、仕事がうまくいっていない時や、
彼との関係がちょっとギクシャクしてきた時、
必ずしも迷惑だけではないように思う。
(少なくとも、自分のことを好きだと言ってくれているわけだし。)

徹の行動がきっかけで、彼女は「変わる」ことを決意します。
彼女にとってはプラスに作用したわけです。
「変わる」には、きっかけが大事ですから。

「変わる」ことが良いのか、「変わらない」ことは悪いのか。
良い悪いを下すのはなかなか難しいテーマだけれど、
私はどんどん変わっていきたい。
変化というより、進化していたい。

転職したり引越したり、具体的な行動で変わることもアリだし、
気持ちの切り替えといった内面的な進化もアリ。

変わらないでいるところも必要だけれど、
変わらない方がいいところは、ほっといても維持できそう。
変わろうとする時にエネルギーが生じ、
エネルギーが生じることで摩擦とか抵抗も出てきて、
それを乗り越えることで進化し、成長するように思う。

まさに「大人の青春映画」です。


本田博太郎、不破万作、夏八木勲、(秘かにファンの)遠藤憲一が、
シブいオヤジの魅力を醸し出しているところも見所の一つです。


公式サイト
Breath Less ブレス・レス@映画生活
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2006年05月07日

「かもめ食堂」



「やりたい事をやっているというか、やりたくない事をしていないだけです」

平凡な言葉のようですが、実現するのは難しい。
もし実現してしまったら、とてつもなく我が儘な人間になりそうだ。
ところが主人公サチエは、我が儘とは随分イメージが違う。
マイペースという方がしっくりくるだろうか。

マイペースだけれど、やろうと決めたことは最後まで諦めない。
とにかくやってみる。
やって駄目なら、その時はその時。

大事です、こういうスピリット。
仕事でもじゃんじゃん取り入れたいです。
やる前からぐだぐだ言っても、何にもならない。むしろマイナス。

自分のスピードでいいから、
(やりたくない事を全然やらないのはちょっとマズイけど、)
とにかくやってみることです。


公式サイト
かもめ食堂@映画生活
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2006年05月05日

「THE有頂天ホテル」




万人のイベントである大晦日の夜に、
夢や愛や自分らしさを失いかけていた人々が、
再びそれらを取り戻し、無事に新年(信念!)を迎えるお話。

とかいう感動的な逸話も盛りだくさんながら、
映画はエンターテイメントである、と実感させてくれることが、
この作品の素晴らしいポイントだと思う。

とにかく、楽しい!
場内に笑いが何度沸き上がっただろうか。
隣のご婦人も、その隣の若者集団も、後ろのカップルも、
みんなみんな笑っていました。

そして、あのテンポ。
テレビで拝見する三谷さんは、どちらかというとおっとりした感じの方なのに、
どこからあんなスピーディな展開が生まれるのだろう。
まさにノンストップ・ジェットコースター・ムービー。
中盤を過ぎるまで、一度も姿勢を変えずにスクリーンに見入っていました。

豪華な布陣の中でも、
テレビでは余り馴染みのない俳優さんたちが主要人物に起用されていたのが、
これまでの三谷作品にはなかったこと。
あれは何という俳優さんだ?あの人か?いや、違うな・・・、などと
思いながら観るのもまた一興。

不覚だったのは、オダギリジョーの配役に
最後まで(というか家に帰ってチラシを見るまで)気付かなかったこと・・・。
「この人、誰だろう?」とあの彼を見てずっと思っていました。
そして、エンドロールを見て「ん?オダギリジョー?どこで出てた?」
みんな、すぐわかったのかな、やっぱり。

公式サイト
THE有頂天ホテル@映画生活
posted by hanabi666 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

「寝ずの番」




監督が監督だけに、
登場人物だけでなく題字も緒方拳書と、豪華な面々。

しかし、文科省推薦のくせしてR15指定とは。
いや、R15指定なのに文科省推薦とは。
まあ、春歌の応酬ですからR15指定は致し方ない。
・・・で、なぜ文科省推薦???

一作の中で3回もお葬式が出るのに、
ぜんぜん悲しくない。
「死人のカンカン踊り」を”実現”してしまったり、
三味線の音に乗って隠語が飛び交ったりと、
ぶっとんだお話なのに、なぜか下品さは感じられない。

熟練といった感じの俳優陣の成せる技だと思います。

中でも注目株は、笹野高史氏ではないでしょうか。
彼の勘違いが発端で物語が進むのですが、
こんなに彼がクローズアップされた作品は観たことがないです。
すごくキーパーソンです。
私の大好きな岸部一徳氏を食って、前半は主役級でした。
中盤で岸部氏も巻き返し、もちろんいい感じでした。

春歌を唄うのが中井貴一と木村佳乃で、
しかも二人とも声がいいから、
思わず聞き入ってしまいます。
公式サイトの予告で視聴(?)できますが、
まだ観ていない人は観てから聴くとより楽しめます。
もちろん、本編も楽しめます。(笑えます)


それにしても、
銀座の劇場は平日の昼間であるにもかかわらず満員でした。
婦人が多いかと思いきや、サラリーマンとおぼしき殿方が大半。
さすがマキノ監督作品とあって、けっこう年配の方も。
会社の重役さんクラスでしょうか。
少し若めのサラリーマン氏は営業の途中でしょう。

とても楽しいお話で、笑いが起きること間違いなしですが、
家族で観るのはちょっと・・・かもです。R15指定だけに。


公式サイト
寝ずの番@映画生活
posted by hanabi666 at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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